CTC(血中循環がん細胞)検査

CTCとは、血液中を流れるがん細胞のことです。
がんが増殖し始めると、がんは血管に入り全身を巡ります。
この血液中のがん細胞を「CTC（Circulating Tumor Cells）」と言います。
これが他の器官に移動し、成長し始めると転移になります。なので転移のリスク管理として、CTCのモニタリングはとても重要です。

がんの特徴は「無限増殖」「不死」

それぞれ個々のがんの性質を知ることが重要です。
CTC検査では、がんの原因となっている遺伝子を検査し、がん治療に役立てます。増殖に対しては、転移・血管新生・増殖シグナル経路などの因子を、不死に対しては自滅(アポトーシス)シグナルにかかわる因子を分析します。

検査の特徴

• ・血液を20㏄とるだけで検査可能です。
• ・画像診断でがんの存在を認めない早期の段階で、がんの再発・転移の可能性を知ることができます。
• ・自分のがんに効果の期待できる抗がん剤、分子標的薬、自然成分やサプリメントを知ることができます。

CTC検査の種類

オンコノミックスプラス検査

循環腫瘍細胞(CTC)の分離と同定、がん遺伝子発現を調べる検査です。個人個人のCTCを培養し、約50種の抗がん剤、約65種の分子標的薬/小分子薬、約50種の天然成分、温熱療法などの感受性を検査します。

オンコトレース検査

循環腫瘍細胞(CTC)の数とマーカーの発現を調べます。予防、早期発見のスクリーニング検査として使用するほか、転移と再発のリスク管理としてのフォローアップ検査として使用します。

検査の流れ

• 1. 医師からのご説明の上、同意書にてお申込みいただきます。
• 2. 採血を20㏄行います。
• 3. 欧州の専門検査機関へ検体を送ります。検査機関へ検体到着後、結果が出るまでに2～４ 週間ほどかかります。(検査の種類により異なります)
• 4. 検査結果が戻り次第、医師が解析しご報告いたします。

検査の詳しい情報は臨床CTC研究会ウェブサイトからご覧いただけます
臨床循環腫瘍細胞検査CTC研究会 (ctcjapan.jp)